≪訪問の目的≫
時は2021年3月9日(火)。
僕たちは、KTNテレビ長崎に訪れていました。
2020年7月に、株式会社テレビ長崎と株式会社長崎再興が、ITコンサルティングサービスと地上波メディアを融合し地域経済の浮揚に貢献することを目的として株式会社SAIKOH (サイコー)を設立しました。 今回は、そんな株式会社SAIKOHが取組んでいる新たな挑戦にフォーカスしていきます。
≪取組の把握・体験≫
ちょうど2021年2月14日(日)から3月15日(月)まで「CITYWALK」という新規事業の実証実験が行われていたので、体験もしてきました。 最初は「いわゆる観光地案内のアプリかな」と単純に考えていましたが、KTNメディアビジネス部の慎改さんやSAIKOH!の松岡さんからお話を伺っていくと、そんな単純ではないことに気付きました。
今回は、伊王島・出島・グラバー園の3点に絞って「CITYWALK」が実施されていたのですが、アプリをダウンロードすると、年代や性別、さらには興味のある分野(「歴史的観点」「フォトジェニック的観点」)によって説明内容が異なることに驚き、さらに施設同士の繋がりを想定させる内容にさらに驚きました。観光スポットを線で繋げる効果があるのですよね。しかも、23か国語に対応することができるそうです。今回は、コロナ禍ということもあり、海外からの観光客も少ないので、使用されていないようですが、すごいですよね。
さらにインフルエンサーに今回の場所を体験してもらい、YouTubeで公開してもらうことで、フォロワーを中心に関心を高めてもらい観光に繋げていくという、観光紹介から訪問への繋がりを創出する、まさに新たな観光の形になるのでは、と期待も高まりました。
≪参加した学生の感想≫
CITYWALKを体験したことで二つ感じたことがある。
一つ目はテクノロジーの進化で、二つ目は長崎の挑戦しようという心意気だ。
まず、一つ目のテクノロジーの進化について、先日までは、観光先の掲示板にあるQRコードをスマホで読み込むことでその場所の説明を音声がしてくれるということでも驚いていたと思う。ただ、CITYWALKはどうだろうか。そこから1歩も2歩も前進しているのである。内容としては利用者の観光の目的や性別年代から行きたいところ知りたいことを選別して、その場所の近くになったら音声ガイダンスで教えてくれるのだ。しかも話が盛り上がっていたらその話を遮るなどという野暮なことをせずに会話を楽しませてくれるのである。しかも今どこにいるのか、どこに行ったのかということもアプリの3D図面で確認することができ、「あ、あそこ行きたかったのに、忘れてた。」なんていうことにならないような機能がついている。観光しているときに、もともと行く予定だったところ以外にも利用者の性格に応じてさまざまな場所や体験を提案してくれる。もっとたくさんの場所や機能が実装されればもっと楽しめることは間違いない。
二つ目は長崎の挑戦しようという心意気だ。長崎県の若者の人口流出問題が背景にあるのだろうが、長崎大学の授業で長崎のいいところ、長崎はこんな挑戦をしているということをたくさん教えてくれるのである。CITYWALKもまたそうであった。いわゆる大手企業に勤めてバリバリ働いていらした長崎の人たちを招来してSAIKOH!という会社を作り、そのIT人脈とKTNが地元で培ってきた信頼と交渉力を生かして、長崎を盛り上げるための観光用アプリを世に送り出したのである。長崎だからできないではなくて長崎だからできることを見せていただいた。私の長崎の友達で「長崎なんてなんもないよ」という人がいるが、気づいてないだけで余地がまだまだあるのではと思わせてくれる体験であった。
≪まとめ≫
開業50周年を過ぎたKTNテレビ長崎と長崎の中小企業の課題発見や課題をITとM&Aを通じてコンサルティングを行ってきた長崎再興が、それぞれのノウハウ等を活用し、地方に点在する様々な既存コンテンツの更なるブラッシュアップや、地元企業との連携を含めた新たなビジネス創出を行っていて、地方社会の課題解決に取組んでいるってワクワクしますね。
『もっと詳しく知りたい!』そう思った方は、下記URLからどういう取り組みかがよくわかる動画を視聴出来ます。僕らも視聴した動画です。
是非ご覧下さい。
「とみいちゃんねる」:https://youtu.be/duYrr1PczcI