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【消費者目線×メーカーの想い×アイス伝道師】~株式会社佐々木冷菓 編~

 今回は、長崎県佐世保市佐々町にある「株式会社佐々木冷菓」様に訪問してきました。
佐々木冷菓様のホームページはコチラ

≪きっかけ≫
 1958(昭和33)年設立以来、60年以上にわたりアイスクリームという当たり前のように流通している商品を、メーカーから消費者へと繋いでくれています。この当たり前の背景には、中卸として仲介している企業(=佐々木冷菓様)の存在があるということを、改めて感じたため、今回訪問し、専務取締役の佐々木裕二様にお話を伺う機会をいただきました。

佐々木冷菓本社です。
こちらが到着して車から降りると、出会う社員の方々から「こんにちは」と挨拶が。
やはり挨拶いただけると嬉しいものですね。

≪創業60年を越えて今までとこれからと≫
 まず創業63年を迎えられた中で、今までとこれからについてお聞きすると、大事にされていることとして次のことをお話しくださいました。
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 時代と共に変化するものと、時代は変わっても変化してはいけないことがあります。その中で変わってはいけないものとして、お客様(消費者)目線で取り組むという点です。お客様が欲する商品を把握して、その商品を陳列する。そのためにメーカーともよく会話を行う。ここで得た商品の情報をスーパーや消費者に伝えるための企画力や機動力は会社の強みの一つとして継続していきたいと考えています。
 それとは別に成長し続ける会社として、新たな組織づくり、世代交代にも取り組む必要があります。ベテランを中心とした経営陣だけではなく若い人、特に経験を積んできている30代後半の社員なども積極的に登用することで、若手社員のモチベーションにも繋げていきたいと考えています。将来的に西日本までエリアを拡大していきたいとも考えています。

写真中央:専務取締役・佐々木裕二様
写真左:経営企画室・馬渡様、写真右:経営企画室・松本様

≪InstagramやYouTube等を活用した情報発信について≫
 若手の登用という点からSNS等の積極的な活用にも繋がっていると感じたため、情報発信の強化という点についてお聞きしました。
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 メーカーと話をした中で得た商品情報は、少しでも早くお客様にお届けするためにも情報を発信していく必要があると考えています。その手段としてInstagramやラジオ、YouTubeを活用しているという感じです。さらに情報だけではなく、イベント等も企画して発信することで、実際に商品にお客様が触れる=食する機会を作ることができればと考えています。5月9日は「アイスの日」ですが、例年5月にはアイスの無料配布を行っています。コロナ禍の影響で今年などは実施できませんでしたが、状況を見ながら試食イベント等も実施していきたいものです。味わっていただく機会を作ることで新商品を購入するきっかけになりますし、メーカー側も新商品を生み出す力になるのではないでしょうか。

≪消費者目線の捉え方について≫
 お話の中で「消費者(お客様)目線」というワードが頻出していたため、それを捉えるために取組んでいることもお聞きしました。
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 営業担当が月に1回以上、売り場を訪問することもありますが、配送担当者が売り場の状況を常に把握しているところがあります。売り場の状況や商品の配置などを確認しながら、お客様の反応・動きを捉える。いわば売り場を通して対話しているような感じです。それぞれのスーパーの売り場を任されている場合もあるため、売り場づくり、商品の入れ替えなど季節や地域・場所を意識して取り組んでいます。

≪求める人材像について≫
 メーカーとスーパー、消費者を繋いでいくイメージも強くなっていく中で、改めて求める人材像をお聞きしました。
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 常にお客様(消費者)目線で物事を捉えることができる人となります。最初にお伝えした通り、企画力、機動力を強みとしている会社です。その点を考えると、情報をキャッチして伝える。それは会社内についても同様で、新たに○○をすれば効率が上がるのではないか、など作業の効率化を図る提案など、気づき発信できる人ということになるのではないでしょうか。学生時代に学んだことなども、様々な場面で活かすことができると思います。

≪業界について伝えたいことは≫
 最後に改めて業界、会社としての役割や特徴について、お伝えしたいことをお聞きしました。
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 全国的に販売されているメーカーオリジナルアイスは低価格で設定されているものがほとんどです。原材料費の積上げ方式でアイスの価格を決めるなんて動きはほぼないです。これは他のフローズン食品とは異なると思います。価格設定の考え方として、エンドユーザー(消費者)がこの商品をいくらで購入するかを推定した後、商品原価コストを引き下げる為の製造数量を計算する逆算方式を用い、その数量が販売可能か、不可能を慎重に検討し、発売の可否を決める方法を多く用います。子どもから大人まで楽しく美味しく食べてもらうための価格設定だからこその特徴です。
 その点ではメーカーも努力し開発製造しています。そのメーカーの想いや各メーカーの送品の特徴を理解し、それをどのようにして売り場に反映させていくのか。そしてお客様に味わっていただくのか。卸売業として、メーカーと消費者を繋ぐ仲介人として、その機能を十分に発揮していきたいと考えています。

≪まとめ≫
 今回、佐々木様のお話をお聴きするにあたり、総務部長の田渕様、経営企画室の松本様、馬渡様も同席してくださいました。ベテラン世代と若い世代という点を、まさにお話をお聴きしながら目の当たりにした印象です。メーカーと打合せを行ったり、そこで得た情報を発信したりと様々な形で取組を行っていることがわかりました。

 最後に馬渡さんお薦めのアイスをいただいちゃいました。
 丸永製菓「きなこもち」

 きなこの風味とアイスの甘味、そしておもちの食感。非常に美味しくいただきました。

 ご多用なところ、お時間を頂きありがとうございました。
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