コロナ禍になりいろんな環境が変化してきました。まだまだ落ち着いた日常には戻っていませんが、この状況に日々立ち向かい、地域住民を支えてくれているのが、地域に根付いた医療機関だと感じています。医療従事者の方たちに感謝を感じている人も多いのではないでしょうか。
さて、病院で働く人を考えたときに思い浮かぶのは、医師、看護師、薬剤師、作業・理学療法士、臨床検査技師、医療事務などをイメージするのではないかと思います。しかし専門的な人たちが安心して業務を行い、利用者が安心して治療・診療を受けることができる環境を整備してくれている人が事務職員です。
そこで今回は、地域に根付き医療や介護を提供し続けている「春回会」様に訪問し、お話を伺ってきました。
春回会様のホームページはコチラ
実際にコロナ対応においても、業務においてスタッフが業務に取り組めるように手当の整備や宿泊場所の確保、ワクチン接種会場や人員の手配など様々な取り組みを行うことで、スタッフの方たちも業務に励むことができたようですし、地域の人たちも安心して利用できていたようです。
■ 春回会の紹介、事業内容等を教えてください。
春回会は長崎市宝町で井上病院を開業したことから始まります。“長崎”の地域医療を発展させる、貢献することにこだわりを持ち、長崎から九州を牽引する存在になることを目標に掲げています。
現在は、井上病院をはじめ、長崎北病院、出島病院、春回会クリニック・健診センター、住宅支援サービス、住宅型有料老人ホーム春の家、特別養護老人ホームめざめ、と医療介護にかかる事業に幅広く取り組んでいます。
春回会の病院・施設には20を超える様々な業種の人が勤務しており、従業員は1200名程度在籍しています。医療・介護の現場で働くスタッフは常に“患者さん”“利用者さん”のために、全力で向き合っています。
今後、更にニーズが高まる医療・介護サービスを、長崎に住む人々(家族、友人、身近な人等)に提供・貢献していきます。
■ 福利厚生等についてはいかがですか。
性別問わず、ライフイベントを大切にしながら仕事に取り組めます。妊娠、出産、の休暇取得率は100%です。また復帰後の子育てと両立できる勤務体制や制度も整っています。2020年度は男性の育休取得もあり、今後も推奨していきます。有給休暇も消化率も75%、時間有休も取得でき、ライフワークバランスを取って仕事ができます。
医療系の福利厚生も充実していて、医療費補助制度、予防接種無料、健康診断のように予防医療や健康に関する不安を軽減できる制度が整っているので安心です。
■ 春回会の事務職について教えてください。
病院事務職=医療事務と捉えがちですが、医療事務以外にも病院の事務業務はあります。
医事課、総務課、経理課、人事課などです。上記にも記載した通り、20を超える職種に1200名程度の従業員が勤務している中で、課題を見つけ解決策となる企画立案・実行・振り返りのPDCAを行っており、決済までもスピード感をもって取り組んでいます。
病院は医師や看護師、技師などの国家資格を持った人たちが最前線で働いていますが、そのスタッフたちがより快適に業務に取り掛かれるように、縁の下の力持ちポジションでサポートするのが事務総合職の一番のミッションです。事務総合職は、その現場に直接立ち会うことは難しいため、現場の声に耳を傾け、何が起こっているのか把握するスキルが必要です。
■ 大学新卒者に求めることはなんでしょうか。
コミュニケーションスキルや相手の気持ちを汲み取るアンテナを張り、よりよい組織づくりに貢献したいという主体性を持った気持ちが、仕事をするうえで最も大事だと考えています。とはいえ、最初からすべてができないといけない、ということではありません。春回会には「もっとこうしたほうがいいのではないか」「こうしてみたら面白そう」といった個人の考えや企画を応援してくれる風土があります。年次関係なくチャレンジできる環境です。その観点から考えると、「ベンチャー気質」であると思います。
また、事務総合職のキャリアステップも提示しており、本人がこの先どんなキャリアを積んでいけるのか、目標を明確にし、サポートする体制も整えています。1~2年目の職員については、社会人としての知識なども身につけてもらうため、外部のセミナーなどへの参加も積極的に応援していこうと計画しています。
■ これからの目標や取り組みについて教えてください。
開院して100年を経過しているなかで、法人として成長してきていても、変わることがないのは創業当時からの理念です。長崎の医療・介護を今まで以上に支え、未来に繋いでいきたいという思いがあります。医療の進歩していく中で、春回会も施設の建て替えや設備の導入を図っていき、組織の再編にも取り組んでいくためにも、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進して業務の効率化も進めています。その時代の疾患に適した体制作りは常に考えており、在宅・訪問介護などをより充実させていくことも視野に入れています。
春回会スタッフOneTeamとなり、環境づくりを行っていきます。
≪まとめ≫
今回、訪問しお話を伺う中で感じたことは、職員間の関係性の良さです。石井さんと赤司さんの会話の掛け合いもそうでしたし、必ずと言っていいほど言われていたのが、「ちょうどこの間話していたよね」とか「昨日の話の中でも、この話題が上がっていたよね」などです。
ということは、常に仕事に関する何かしらのやり取りを会議とかではなく行われているということですよね。大学新卒者に求めていることを自らも自然と実践していて、新しいことに挑戦していく、まさにベンチャー気質なのだと感じました。
専門的な業務に取り組んでいる人たちが、安心して業務を行うことができる環境づくり。 直接話を聞きたいなぁと思った学生のみなさん。ぜひ一度訪問して話を聞いてみてくださいね。
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ご多用なところ、ご協力いただき、ありがとうございました。